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大谷石のチカラ
大谷石の持つゼオライトの力
天然ゼオライトを含有し、吸着性、造粘性、個結性に優れた大谷石は、水処理、公害物質処理、油処理、脱臭処理などさまざまなシーンで利用され、その効果を発揮しています。昭和29年には、県農業試験所で複合肥料として開発。化成肥料、土壌改良材として酸度を矯正し調節保持する効果が認められ、その後一部実用化されました。
また、大谷石の天然ゼオライト成分は、多数のマイナスイオンと強い遠赤外線を放出、癒しや熟成の効果を発揮します。また、その多孔質構造によりガスや水を吸着する特性もあり、シックハウス症候群の防止や消臭にも有効です。カルシウム、マグネシウム、鉄、ナトリウム、カリウムなど、種々のミネラルを含み、利用価値の高いゼオライトは、これからますます活躍のシーンが増えることでしょう。
ゼオライトとは
宇都宮大学工学部建設学科 藤原浩巳助教授「大谷石効果の産業活用調査発表」より

ゼオライトとは、スポンジ状の小さな穴を持つ鉱石。クリノプチロライトが主成分でモルデナイトも一部存在し、夾雑物として長石、石英、モンモリロナイトなどを少量含有しています。また、ゼオライトである大谷石からは電気的にではなく、自然発生的にマイナスイオンを放出しています。通常の大谷石でも、80〜500個/㎤トルマリンのおよそ3倍の放出量です。
クリノプチロライト(板状)クリノプチロライト(板状)
モルデナイト(繊維状)モルデナイト(繊維状)

栃木県産業技術センター県南技術センター長 磯 文夫 工学博士
NPO法人大谷石研究会「大谷石百選」「天然ゼオライトと大谷石」より走査型電子顕微鏡像

大谷石を(株)マックサイエンスMXP-3を用い、粉末法で測定
試験:栃木県産業技術センター

大谷石を(株)マックサイエンスMXP-3を用い、粉末法で測定
大谷石の優れた効果
宇都宮大学工学部建設学科 藤原浩巳助教授「大谷石効果の産業活用調査発表」より
「熟成効果」
味噌、漬け物、チーズ、ワイン、日本酒、おいしく仕上げます。
ミネラルを含むゼオライト成分を有している大谷石は、図のとおり、電磁波の一種である遠赤外線を放出しています。それにより食品の中の水分子が共鳴振動を起こし、クラスター破壊され、活性化。腐敗の進行やカビの発生を抑制し、鮮度を保ちながら熟成を進ませることができ、数時間で「塩なれ」を仕上げるとともに、日持ちも良くなります。大谷石の地下空間で熟成された生ハムは、人為的に作られた施設での熟成に比べ、肉の旨味成分である遊離グルタミン酸が多く検出されたという実験結果が出ています。
遠赤外線波長
「音響効果」
ジャズ、クラッシック、コーラス、オペラ、素敵に聴かせます。
平均吸音率を測定することにより求められる残響時間から、その環境に適した音楽を分類することができます。大谷石は、コンクリートやガラスに比べ高い吸音率を有しています。その、暖かみのある風合いを活かしたうえで、空間形状や設計との連係により演奏や音楽の種類に合った、優れた音響空間を演出することが可能です。
部屋の各容積に対応した推薦残響時間
「癒し効果」
癒し効果が高く、リラックスできる良質な空間を演出します。
大量のマイナスイオンを発生。細胞の活性化や免疫強化、自律神経の調整、精神安定、空気の清浄化などさまざまな有効作用があり、リラックス空間を創ることができます。心身共にリラックス状態にある時にあらわれるアルファ波を観察し検証すると、下記のデータのとおり大谷石空間においてα波が充分に観測され、癒し効果が実証されました。(低温のためにあらわれたと見られる筋電図は対象外とした)
α波出現回数